クイック・リックス
CV:高塚智人
- 年齢 15歳
- 身長 174cm
- 誕生日 2月27日
- 性格 臆病、ひ弱
クイック・リックス
CV:高塚智人
クイック・リックスはイーアノ町で生まれ、両親は彼がまだ幼い頃にこの世を去り、祖母が彼の唯一の家族であった。大人しく物わかりのいい子であったが、神からの恩顧はあまりなく。彼が大きくなるにつれて、祖母は彼がガイいうことに気づき「なんという不条理だとな時代だ」と祖母は思いを募らせた。この村ではガイは暗影の者で、人々に害を成す怪物だと村人は固く信じており、ガイへの偏見と迫害が止まる事はなかった。祖母はこの可哀想な子を守るために、この秘密を誰にも明かさないと決めた。
クイック・リックスにとって、大人になることはそこまで期待する事柄ではなかったが、ずっと自身を可愛がってくれた祖母は人が変わったように、他の子供と遊ぶ事を禁じ、学校に行くことも禁じられた。彼の記憶の中には、楽しいことも悲しいことも、全てが人参畑とボロボロの藁葺きの家の中でしか生まれなかった。自身が何を間違ったのかも分からず、何故こんな「罰」を受けないといけないのかも分からなかった。ある時、彼は反抗を試み、家出をした。そしてある人物と出会う。
その人物はクイック・リックスより10歳年上で、彼が8歳のときには既に立派な青年であった。人参畑は彼等2人が出会った大切な場所である。その人物はクイック・リックスに友達がいない事、普通の農民である事など気にせず、自分の得意の機械の組み合わせを彼に教えた。その人物の助けもあり、人参砲が誕生した。クイック・リックスは興奮しながら「これで私をいじめる人はいなくなる」と言った。
仲良くなるにつれて、クイック・リックスはその人物に祖母が自身の事を嫌っているという悩みを相談した。しかしその人物から返ってきた答えはクイック・リックスを驚かせた。その人物は既にクイック・リックスがガイである事、同時に祖母もこの事を知っているであろうと即座に見抜いていた。祖母がしてきた全てのことはただクイック・リックスを守るためであり、ただ彼女が考え出した策が少々不器用であっただけという事も。
クイック・リックスは家まで走っていた。背後から台所に立って料理をしている祖母を抱きしめて、何も言わなかったが、心の中では、一生祖母に恩返しすることを心に誓った。
それから、クイック・リックスは昔の怠惰な生活を改め、普通の農民になる事を志した。彼は自身の知識で、耕作にも精をだした。育てた人参はいつも大きく美味しいと周りから評判の出来であった。豊作の時期になると、彼は車いっぱいに人参をつみこめ、大都市の市場まで運んで売りに出かける。今でこそ彼は、自身がガイという事を隠し迫害されないように振舞っているが、小さい頃はあまり他人と接触することがなかったため性格はシャイで臆病、そのための取引では損ばかりしている。